アーティスト紹介
再生師 / 松本 汐
様々な理由で廃棄されてしまう生花や布の美しさに魅了され、 独自の技法でそれらを再生し、作品として新たないのちを吹き込む。
陽の目を見ずに捨てられてしまったかもしれない花たちが、一度でも輝けるように。
常に「循環美」を追求した作品を通し、ロスフラワー、ロスマテリアルの活用で未来につなげる。
熊本動植物園の温室が大好きで、お気に入りの場所に、自分の再生花を飾ることができたら、 という想いから、今回のお話が実現しました。全て、捨てられてしまう草花から生まれた 精霊さんたち。
私の作品たちには、よくみると、愛らしい目がついています。
彼らの名前は、シータン。
さて、温室の中には何人のシータンが隠れているでしょうか。
R 領域 / 山田 卓生
「現代の資源浪費社会に問いかけるための作品づくり」をコンセプトに、90 年代後半、大学在学中から創作活動を始める。
産業廃棄物などの無機質で人工的なものと植物などの自然のもの、古いものと新しいものなど、対極する物質やランダムな物質を新しい形へと編集、変異させ、美術装置へと成長発展させる。
近未来的な機械の様でもあり、原始的な生命体の様でもある造形物、舞台装置を創りだし、 人々の五感、既視感、無意識R 領域を刺激する非日常の新しい異空間を創出する。
今回は温室の中での展示、そして再生花で創作活動をされているsio さんとのコラボレーション。
熊本市内の農家さんからご提供いただいたプラスティック製のプランターをメイン素材に、 廃材を再利用して、新しいカタチに再生、変生、新生させてみようと思いました。